ワーク・シフト
ワーク・シフトを一気に読み終えました。
この本は,基本的ではあるが本質的に時代の潮流を捉えている特性をテクノロジーの進化,グローバル化の進展,人口構成の変化と高寿命化,社会の変化,エネルギー・環境問題の深刻化の5つの観点で網羅的に取り上げています。また,それらの特性によって導かれる未来のワークスタイルを(明るい見通しだけでなく暗い見通しも含めて)論理的に洞察し,詳細かつ具体的に描写しています。
この本は私にとって大きな意外性はなかったのですが,社会に対する分析を整理し,自分自身の方向性を確認する上でとても有用でした。
私の今のワークスタイルは,この書籍で紹介されている「主体的に築く未来の明るい日々」の3つのワークスタイルそれぞれの主要な要素を含んでいる,けっこう先を行った働きかたなのだなぁと実感しました。
社会に対する知識や経験に乏しい学生たちには,とくにオススメできます。
2013/1/13 追記
この本「ワークシフト」には未来の働き方について「正解」は書かれていません。読者が自分の業界に当てはめて考察する材料を提供しているのだと私は思います。
目次
- 働きかたの未来は今日始まる
- 働き方の未来を予測する
- 第1部 なにが働き方の未来を変えるのか
- 未来を形作る5つの要因
- 第2部「漫然と迎える未来」の暗い現実
- いつも時間に追われ続ける未来
- 孤独にさいなまれる未来
- 繁栄から締め出される未来
- 第3部「主体的に築く未来」の明るい日々
- コ・クリエーションの未来
- 積極的に社会と関わる未来
- ミニ起業家が活躍する未来
- 第4部 働き方を<シフト>する
シフト>
- 第1のシフト: ゼネラリストから「連続スペシャリスト」へ
- 第2のシフト: 孤独な競争から「協力して起こすイノベーション」へ
- 第3のシフト: 大量消費から「情熱を傾けられる経験」へ
- 未来のために知っておくべきこと
2015/05/11 追記
読み方の注意点です。次の順番で読むと良いです。
- 第3部を読む
- 第4部を読む
- 第1部を読んで,自分を主人公にしたストーリーを想像する
そして,第2部はあえて読まないのが憂鬱にならなくて良いですよ。
2016/11/13 追記
Podcast でワーク・シフトについて語っています。