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子に与えるならゲーム機・スマホではなくパソコンを

私が親に一番感謝していることは,小学校高学年の私がファミコンを欲しがった時に,ファミコンではなくパソコンを買い与えてくれたことである。

私が小学校高学年の時に第一次ファミコンブーム真っ盛りだった。私はよく覚えていなかったのだが,親の話では最初私は人並みにファミコンを欲しがったらしい。しかし親は「ただゲームするよりゲームを作れたほうがきっと楽しいよ」という具合にうまく誘導したそうだ。私の記憶では最初からパソコンを欲しがっていたように思っていたのだが,それは親の巧みな誘導の結果だったらしい。

しかも親は数あるパソコンの中で NEC PC-6601 を選んだ。元祖歌うパソコンである。本当は私は市販ゲームが豊富なシャープのX1が欲しくて,親に一生懸命プレゼンした。説得するためPC-6601とX1の比較表なんかを作った。姑息なことにPC-6601は新品の値段,X1は中古の値段にして,やすく見せかけたりしたのだった。しかしそんな下心はもちろん見抜かれて,PC-6601を購入することになった。

もしファミコンやX1を買っていたらどうなっていたか。間違いなくゲーム廃人になっていた自信がある。市販ゲームの少ないPC-6601では自分でゲームを作るしかない。必然的にプログラミングすることになる。中学時代は夜な夜なプログラミングに励んだ。それでも学校の成績は悪くなく,とくに数学の成績は伸びた。ゲームでキャラクターに面白い動きをさせるためには,数学の知識が必要だったからである。円運動や3Dグラフィックに必須である三角関数は学校で習うよりだいぶ前にマスターした。

言うまでもなく,私のキャリアはその当時のプログラミング経験の延長線上にある。今の私があるのは,親がファミコンではなくパソコンを私に買い与えたからである。

親が将来をどこまで見通してファミコンではなくパソコンを買い与えたのかはわからない。一つ言えることは,親が子の要求をそのまま鵜呑みにしなかったのが,とても良かった。今の時代だとどうなるんだろうねぇ。たぶん私も子にはゲーム機やスマホではなく,プログラミングやデザインのできるパソコンを与えるだろうなあ。

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