そろそろ私の起業チャレンジの結果について書こうと思う
2012年に倉貫義人さんと出会ってから,教育ビジネスを起業しようとチャレンジしてきた。3年経った後の結論は,起業をせず,今の大学教員の職を全うしようというものだった。
敗北感に打ちのめされての断念ではない。むしろ自分が本当にしたかったことをついに手に入れた心境になっての決断だった。
私が3年の起業チャレンジで得た成果物はビジョンとミッションと教育理念だ。それを私はプロフィールに凝縮している。
北九州市立大学でプログラミングを教えています。「自ら学ぶ力を持たせる」「個性に合わせて長所を伸ばす」「現実社会の問題解決の経験を積ませる」教育を広めることがミッションです。創意工夫にあふれた社会にしたいです。
私は起業にチャレンジしたことで,むしろ今の大学教員の仕事の中にこそ,自分のビジョンとミッション,言い換えれば使命があることがわかった。
倉貫さんから学んだことは「ビジョンとミッションを持って毎日走りながら考えて蓄積していけば,そのうち誰にも追いつけない領域に到達できる」ということだ。誰にも追いつけない領域に到達したかどうかはわからないが,2015年になって今までの教育実践の集大成を1つの論文としてまとめることができた。
私は定年退職するその日まで大学教員を全うすることを選んだ。退職するそのときには,また新しいチャレンジに取り組む。迷いはない。ただ積み上げていくだけだ。