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ザキ研10年ビジョン

ザキ研の長期研究ビジョンを公表します。

ザキ研10年ビジョン

若者の潜在能力を最大限引き出す教育

ザキ研10年ビジョン〜若者の潜在能力を最大限引き出す教育

今まで長年にわたって,私たちは若者の潜在能力を最大限引き出す教育に取り組んできました。そのために編み出したのは,数々の授業科目共同研究型インターンシップ,そして小学校プログラミング教育「KaFT」です。

このうち,共同研究型インターンシップでは,学生たちが研究活動の一環としてソフトウェアやデザインの受託開発を行ってきました。この活動が成立していたのは,これまで研究室の人数を定員以上に多く採用できていたという理由もありました。

しかし,研究活動の質を保証するために,2年生から3年生への進級要件を厳格にすることと,研究室の定員を越えないよう均等に配分することという学科の方針が定まり,今後少なくとも5年間程度は維持されることが決まりました。これにより,研究活動が進めやすくなったのですが,研究室配属される学生の人数が少なくなることが確定的となりました。ザキ研の場合には,最も多い時で平成29年度終了時点で学生20名を数えていましたが,半減することが確定しています。

そのため,ザキ研でこれまでのように共同研究型インターンシップで受託開発を行うことが難しくなりました。

地域課題の解決: KK-SHiFT

ザキ研10年ビジョン〜地域課題の解決

一方,共同研究型インターンシップを進めていくうちに,地域課題を解決するアプリを開発するというテーマが,地域の方々に大変喜ばれ,かつ地域貢献を大事にする北九州市立大学の活動としての大義名分があると実感するようになりました。

そのことから北九大の北方・ひびきの両キャンパスと北九州高専で合同で地域課題の解決に取り組むKK-SHiFTの活動を開始し,順調に立ち上がりました。

そこで,KK-SHiFTすなわち地域課題の解決をザキ研の研究テーマの大きな柱の1つとして,今後も継続していきます。

KK-SHiFTの活動を続けていくことで,北九州高専のソフトウェア開発能力が向上してきました。そこで,共同研究型インターンシップによるソフトウェア受託開発活動を北九州高専に移譲していくことを決断しました。

AI技術の社会実装

ザキ研10年ビジョン〜AI技術の社会実装

最近急速に依頼が増えてきた共同研究案件として,AI技術の社会実装があります。

AI専門家である永原正章先生が2016年に北九州市立大学に着任したことで,学内に一気にAI技術が普及しました。私たちも永原先生にAI技術を学んで研究していきました。それを皮切りに2017年にひびきのAI社会実装研究会にも加入し,さらに研究を進めていきました。

その甲斐あって,2017年度には2つの企業とAI技術の共同研究を行い,ささやかながらAI技術の社会実装の研究成果をあげることができました。

AI技術の社会実装はザキ研の新たな研究の柱として取り組んでいきます。

Elixir

ザキ研10年ビジョン〜Elixir

ひびきのAI研究会での出会いをきっかけに,fukuoka.exと出会い,2018年からElixir(エリクサー)の研究活動をスタートさせることになりました。

Elixirはシンプルで並列性と耐障害性に優れたプログラミング言語です。Elixirで記述されたPhoenixは簡潔な記述で大量のデータアクセスに耐えられるウェブサイトを構築できます。

Elixirに対する私たちの期待は次の通りです。

  • Python に代わるハイパフォーマンス・コンピューティングや人工知能技術応用への期待
  • Ruby に代わるウェブ・プログラミングへの期待
  • Javascript / WebAssembly との連携への期待
  • C言語 / mruby に代わる組込みソフトウェア適用への期待

私たちはこれらの期待に応えるべくElixirの性能をさらに引き出すために,2018年からZEAMという処理系の開発をスタートさせました。ZEAMで目指すのは現状の Erlang VM の性能を超え,新たなコンピューティングの世界を切り拓くことです。

私たちはfukuoka.ex#5にてZEAMの構想をプレゼンテーションしました。

ZEAM開発ログ 第1回: BEAMバイトコード・インサイド〜30年の歴史を誇るBEAMを超えるには

2018年にElixirに関する共同研究を1件スタートさせました。この研究では主に次のことを目指します。

  • JITコンパイル,マルチCPU/GPUによる並列処理,高位合成によるFPGA駆動を目標とする処理系ZEAMの研究開発
  • 処理系の性能を測定するベンチマークプログラムの整備
  • 数値計算・機械学習関連ライブラリの整備・高速化
  • ウェブアプリサーバー Phoenix の整備・発展

今後,地域課題を解決するアプリ開発をElixirを用いて開発することを計画しています。

おわりに〜地域イノベーション研究所(仮称)の創立に向けて

ザキ研10年ビジョン〜地域イノベーション研究所(仮称)の創立に向けて

このような方向性の研究を拡大するにあたって,地域課題の解決のためのイノベーションを興す研究を行う地域イノベーション研究所の創設を目指します。

前述の通り,地域貢献は北九州市立大学のミッションの1つです。文系学部だけでなく理工系学部を有する北九大が出来ることとして,地域に対して技術やビジネスモデルで貢献することが挙げられます。そこで,地域イノベーション研究所という着想を得ました。

地域イノベーション研究所は,既設の地域戦略研究所(北方)と環境技術研究所(ひびきの)の間を補完する機能を有するようにします。

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